国税庁が発表した2007年分の「確定申告状況」によると、同年分の所得税の確定申告をした人は2361万6千人、そのうち還付申告を申請した人は1269万2千人で、ともに過去最高を記録した。
確定申告は99年以降9年連続、還付申告は3年連続で更新中。また、所得税を納税した人は776万9千人と前年を約5・6%下回ったが、納税金額は2兆9987億円で前年から3・5%増加した。
一方でインターネットを使って申告・納税ができる「e−Tax」(国税電子申告・納税システム)を利用した人は363万4千件と前年の49万1千人の7・4倍に急増した。07・08年度のいずれかをe−Taxで申告すると最大5千円の税額控除が受けられたり、添付書類の提出が不要になるなどの利点が急増につながったとみられる。
相続に関連の深い贈与税の確定申告をした人は38万2千人。このうち、納税した人は25万4千人で、ともに前年分と比べて減少した。納税総額も10%減の1060億円だった。
贈与税の申告全体の中で、相続時精算課税制度を選択した人は、前年分より7・2%増の8万9千人。うち、控除枠を超えて納税した人は、同2・8%減の5千人で、申告納税額も10億円少ない274億円となっているが、1人当たりの平均納税額は596万円であり依然として高水準を維持している。
こうした傾向は、「若い世代に資産を移転させるためには、多少の税金は覚悟する」という意識が浸透してきている一方で、「都心を中心に大型な贈与、資産の組換えが行われているから」と指摘する専門家もいる。
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